塩尻市に整えた、多様な仕事と柔軟な働き方
農作業・ビジネスホテルの客室清掃・内職・グランピングキャンプ場の環境整備——ドネーションが用意する作業は、就労支援A型の事業所としては選択肢が多い。体調や希望に応じて作業内容を変えられる仕組みは、「今日はこっちの作業の方が体に合いそう」という小さな判断を日常的に積み重ねていくことで、自分の状態を把握する力も育てていく。雇用契約を結んだ上で最低賃金が保証されており、賃金を受け取りながら自分に合う働き方を模索できる環境が整っている。
シャインマスカットの摘み取りやぶどうの育成など、ワインの産地・塩尻ならではの農作業はドネーションで体験できる仕事の一つだ。苗の植え付けから収穫まで関わり、自分たちで育てた作物が形になる過程は、農作業を選んだ利用者の間で話題になりやすい体験だという。屋外での開放感が、室内作業とは違う気分のリセットをもたらしている側面もある。
スタッフのヒアリングが、支援計画の起点になる
うつ病、発達障害、知的障害、身体障害、パニック障害、精神障害、統合失調症、双極性障害——ドネーションへの相談内容は一人ひとり異なる。スタッフは事前に丁寧なヒアリングを行い、本人の特性・生活リズム・得意なことをもとに支援計画を一緒に作り上げていく。引きこもりの経験がある方には、通所頻度を本人のペースで調整しながら少しずつ外の世界に慣れていく流れを提案している。
「最初は週に数日から始めて、半年後には毎日来られるようになった」という経過を歩んだ方の話が印象的だった。ご家族からの相談も随時受け付けており、本人が一歩を踏み出せない段階でも家族だけで来所して話を聞いてもらえる体制が整っている。「相談に来てよかった」という声が届いているというスタッフの言葉が、窓口の役割の大きさを示している。
仲間との作業が、毎日通う理由に変わっていく
利用者同士が協力しながら作業を進める日常の中で、自然と会話が生まれ仲間意識が育っていく。孤独感や不安が少しずつ薄れていく変化を経験した方は多く、「仲間がいるから通い続けられる」という声が利用者の間で目立つ。農作業での収穫の喜びを分かち合う場面も、清掃作業で丁寧さを磨く時間も、一人ではなく誰かと共に過ごすことで意味が変わってくる。
働くことを通じて家族の中での自分の必要性や役割を認識できるようになった、という変化を経験する方もいる。「キャリアアップだけを目的にしない」という事業所のスタンスは、仕事に対して重い気持ちを抱えている方にとっての入口の広さに直結している。ドネーションが塩尻市で積み重ねてきた支援の形が、こうした日常を生み出している。
JR塩尻駅2分、バス停も近い事業所へのアクセス
長野県塩尻市大門64-8、2000POST繁里1Fのドネーションは、JR塩尻駅から車で約2分という好立地にある。最寄りバス停からも徒歩圏内で、公共交通機関を使う方でも毎日の通所が負担なく続けられる距離感だ。駐車場を完備しており、雨の日も車で直接来所できる。営業時間は8:30〜16:30、定休日は日曜日。
見学・体験利用は随時受け付けており、電話(0263-88-3229)やFAX(0263-88-3219)で事前に連絡しておけばスムーズに案内してもらえる。代表の北澤充典氏のもと、塩尻市に根ざした就労支援A型事業所として、利用者一人ひとりに向き合い続けている。


